海藻?海草?どうちがう??


 界各国の食べ物を調べてみると

 一部例外を除いて、海藻を食べるのは日本と韓国だけです。 [海藻を食べるなんて信じられない] [こんなビニールみたいな物、気持ち悪くて食べられない]と初めて日本食を食べるほとんどの外国人は、日本料理の中の海藻を見て驚きます。

しかし最近、料理に関してかなり保守的なフランスでさえ、海藻が食用として養殖され始められたのです。 というのは、フランスではエネルギーの取りすぎからおこる成人病が社会問題となっており、日本食は健康食であると言う認識から、豆腐などとともに海藻が食卓に登場するようになったというわけです。

 フランスより食文化の歴史の比較的浅いアメリカでは、新しい食物に対する抵抗が少なく、特に日本食は健康に良いとのことで海藻はかなり広まりました。

 今や、海藻はシーウィード(海の雑草)からシーベジタブル(海の野菜=海菜)に格上げされて、サラダに混ぜたり、スープの具に使われたりと健康を支える欠かせない食材となったのです。

菜という呼び方は実は中国のほうが古いようです。

 中国ではアマノリのことを『紫菜』と呼び、テングサのことを『石花菜』、オゴノリを『龍鬚菜』フノリは『鹿角菜』といって漢方の原料に使っています。 欧米では『雑草』としてせいぜい家畜の飼料か、肥料にしか利用していない海藻を、古く古代中国の時代からその効用を発見し、漢方流の病気治療に珍重していたことに驚きを感じます。

 四方を海に囲まれた日本でも、海藻が健康に良いことは古くから知られていました。 保存食として、飢饉のときにも大いに利用されたようですし、戦国時代の武将は、戦時にのぞみ、携帯食として海藻を備蓄したといわれます。

 海藻が栄養源として貴重な物だと言うことを経験的に知っていたのでしょう。

 海藻が低カロリーで肥満防止に役立つこと、ガン、糖尿病、動脈硬化等の成人病予防に有効な成分が多く含まれていることなど、栄養学的に注目されたのは最近のことなのです。

    
藻と海草は厳密にいうと違います。

 海藻は、海に住み着いて生活している藻類のことをいい海草は海の中で花を咲かせ、種子を作って繁殖する植物のことをいいます。 海草は比較的浅いところに多く、海底奥深くに生息することはありません。 海草が種子で繁殖するのに比べ、海藻は胞子によって子孫を増やします。

 成長した海藻の中には何十メートルにも達する巨大なものもあります。 私たちが普段口にするのはほとんどこの食用海藻です。 海藻は世界に約2万種あるといわれます。

体色によって、紅藻・褐藻・緑藻の3種に分けられます。

食用にされているのは昆布に代表される褐藻に多く、全部で約50種といわれています。