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「岩ノリ」というのは、波の荒い外海の岩場にはえている、アマノリなど天然ノリのことです。 一般にクロノリともいいます。また、佐渡ではユキノリ、能登地方ではボタノリ、宇和島地方で メノリ(芽海苔)とも呼びます。 特に、島根のウップルイノリや能登のものが有名です。 岩に生育しているときの岩ノリは、濃い黒紫色または、紫褐色などの光沢をしています。 つくだ煮で市販されている「岩のり」は、表示と中身が違うといって、1983年に公取委が問題 にしたことがありました。 養殖のアオノリやヒトエグサが主な 原料で、天然岩ノリは、わずかに入っているか、または、 まったく入っていない ものが多い、ということだったのです。 |
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![]() 「製品となった岩ノリ」 |
『採取時期』 岩ノリの採取期間は、ふつう12月〜2月いっぱいまでの寒い時期です。 採取の場所や時間は、地域ごとに決められています。 岩ノリ採りは命がけの仕事です。波の荒い磯の上にはえていることと、海が荒れ やすい時期にとるため、波や足場に注意が必要です。また、波に濡れたノリの上を うっかり踏むと、すべって危険です。 宇和島地方では以前は、わら草履をはき、すべりり止めに、小指くらいの太さの わら縄を草履と足の甲とに2〜3回巻きつけていました。 漁村によっては、ノリの上に木灰をまいていることもあります。 岩ノリは、もっとも香りがいいのは、寒中にとったものです。 採取は、干潮時に ノリの根元をのこして、手先でむしりとります。 根元を残しておくと、一週間くらいで 再生してきますから、採取シーズン中に3 〜4回採ることができるのです。 貝殻などで根こそぎ採るとその楽しみがなくなり ます。 波がなくても、寒い時期の岩ノリは短くてむしりにくいので一日(干潮時)に、 せいぜい 4キロほどしか採れません。 岩ノリはこのように、採りにくいことと、つよい磯の香りが人気で、希少価値があるのです。 |
| 『下ごしらえ』 採取した岩ノリは、入れものごと海水でゆすぎ、砂やゴミを取り除きます。場所 によってはアオサやハバノリなどが混じっていることがありますが、これはこれで 香りのいい海藻ですから、捨てずに持って帰ると良いでしょう。 下ごしらえは、ザルに入れたまま冷たい真水でさっとゆすぎ洗いし、水気をよく 切ります。 なまで味噌汁や酢の物にしてもいいですが、火で少しあぶってから使うと、香り がいっそうよくなります。 尚、水洗いして包丁で少したたいてから、使ってもいいでしょう。 |