岩のりのこと








β-カロテン・ビタミンCの宝庫!
ミネラルがいっぱいで海藻の王様といわれます
寒風吹きすさぶ中、真冬にノリを摘むシーンが北の風景としてよくテレビなどで紹介されます。
岩のりの採取風景です。

最盛期は正月寒中1〜2月で、この時期に採取されたものは、程良い歯さわりで磯の風味に富み、美味ですので高級品として珍重されます。

いわゆる海苔といわれるものは、アマノリの仲間に属す紅藻のことで、その代表がアサクサノリです。
海苔は養殖水産物のはしりで、養殖が始まったのは世界で最も古く、江戸時代初期といわれます。
当時は東京湾で盛んに養殖が行われていましたが、それはすべて今でいうアサクサノリでした。

現在ではこの海苔の90%は北海道一円、表日本北部、朝鮮半島を原産地とするスサビノリ、ウップルイノリになっています。
アサクサノリと比べ、抵抗力が強く、形も大ぶりな点がその王座についた一番の理由でしょう。
採取したままをていねいに洗って、そのまま天日干しした物がいわゆる、岩のりで、のして板状に加工した物が一般的に家庭で食される海苔です。
高級寿司屋で使われる物から、一束いくらの朝食海苔まで、ランクはピンキリです。

ノリの成分で特筆すべきはたんぱく質で、その含有量は他の海藻をまったく寄せつけません。
畑の牛肉と呼ばれ、豊富なたんぱく質を誇る大豆も、その含有量は100g中→33〜35g程度しかし、干しノリは100g中実に40g以上のたんぱく質が含まれています。

まさに、海の牛肉です。

ビタミンも豊富です。
とくに多いのは、β-カロテンとビタミンCです。

その他食物繊維やタウリンも豊富です。
カキがタウリンを多く含む食材として民間薬のように利用されていますが、ノリのタウリン含有量はカキに以上です。
もちろん、カルシウム、マグネシウム、カリウム、マンガン、ヨウ素、鉄、亜鉛といったミネラルも豊富で岩のりが『海藻の王様』と呼ばれる所以です。

日本では板ノリをおにぎり、お寿司、岩のりをみそ汁や、野菜炒め等で食べますが、中国では油で炒めるのが普通で、韓国では板ノリを火であぶり、ごま油をつけて食べます

日本でいうノリとはちょっと違いますが、英国ウェールズでは昔からノリを食べています。
海岸の岩や石についている日本のノリよりややかためのノリを時間をかけてゆでて、ペースト状にしたもの(ラバーブレッド)をトーストに塗ったり、グラタンの中に魚肉と一緒に入れたり、ハンバーグに混ぜたりすることが多いようです。

昔の食卓のように、朝食にはのり!健康に最適です。

学 名
  ウップルイノリ Porphyra pseudolinearis Ueda
   スサビノリ Porphyra yezoensis Ueda